第461回日本医学放射線学会関東地方会定期大会
会長 坂井 修二
(東京女子医科大学 画像診断学・核医学分野)
このたび、第461回日本医学放射線学会関東地方会の会長をさせていただくことになりました。第460回に引き続き、東京女子医科大学が当番を務めますが、特色のある会になるよう計画を進めさせていただきます。
関連する専門医資格の更新に、領域講習の必要単位数が取得できていることが条件となっている現在、地方会といいましても、学会の運営はこのことを意識せずには行えません。またここ数年、日本医学放射線学会の総会と秋季臨床大会の講演のほとんどが、実際に参加しなくてもその後のオンデマンドで聴講できるようになっています。このような状況下で地方会を開催する意味を考え直す時期になっていると痛感しております。私の個人的な考えにはなりますが、地方会を開催する意義としまして、まずは専攻医の発表の場として大変重要であると感じています。実際の会場で発表し、質問に回答することは、自身の発表を振り返るときの重要なプロセスとなります。そして、その経験は次の発表や論文を執筆する参考になると考えます。また、直接会場に足を運ぶ地方会は、情報交換の場として重要な機会となります。色々な施設の状況、自分の施設で困っている問題の解決策の手がかりなど、直接会場に集まることで効率よく情報を得ることが可能になると確信しています。例えば、2024年度から本格始動します働き方改革での医師の勤務時間の把握の仕方として、各々の施設が異なった方法を採用しています。早くから取り組み試行錯誤を続け、かなり完成度の高い仕組みを既に採用している施設もあれば、ギリギリまで新しい仕組みが開始されていなかった施設もあると思います。学会とは従来そのような施設間の違いや、参考とすべき仕組みを学習する場でなければなりません。コロナ禍では、Webでの会議や講演会の運営方法が画期的に進歩しました。一方で学会や研究会での交流がかなり制限され、情報交換の機会が激減したと実感しています。これからは、Webを用いた運営と現地開催の各々のメリット・デメリットを上手に勘案しながら、使い分けて行くようになると予想しています。
今回の地方会では、会場としまして、関東一円からアクセスの便利な東京駅に隣接の、ステーションカンファレンス東京を選びました。今一度、現地参加の地方会の良さを実感していただきたいと願っております。
是非、多くの皆様にご参加いただけますよう、心からお願い申し上げます。